新ポータル+新SDKでサービス バスがより使いやすく

2012年12月3日 | By TatsuakiSakai | Filed in: Micosoft Azure.

この秋にリリースされた新しいWindows Azure Service Busのポータルサイトはもう試されましたか?

また、最近のSDKでは、メッセージング(サービス バス)の利用方法が少しだけ変わっています。

この新たな方法を利用すると、サービス バスの利用がより簡単になるのです。

まずは、これまでご紹介してきた方法を見てみましょう。

 

private Uri m_BaseAddress;
private string m_Issuer = “owner”;
private string m_SharedKey = “各Namespaceに対応するSharedKeyを指定する。”;
private TokenProvider m_TokenProvider;
private QueueClient m_QueueClient;
private NamespaceManager m_NamespaceManager;
private MessagingFactory m_MessageingFactory;
private void CreateSubscription ()
{
 //サービスバスのBaseAddressを生成
 m_BaseAddress
 =
ServiceBusEnvironment.CreateServiceUri(“sb” ,  “yournamespace” ,  string.Empty);
  //資格情報の作成
  m_TokenProvider
  =
TokenProvider.CreateSharedSecretTokenProvider(m_Issuer, m_SharedKey);

 //NamespaceManagerの作成
 m_NamespaceManager = new NamespaceManager(m_BaseAddress, m_TokenProvider);
 //Queueの初期化
 if (!m_NamespaceManager.QueueExists(“YourQueue”))
 {
  //Queueの作成
  m_NamespaceManager.CreateQueue(“YourQueue “);
 }
 //メッセージファクトリの作成
 m_MessageingFactory =
MessagingFactory.Create(m_BaseAddress, m_TokenProvider);
 //Queueクライアントの作成
 m_QueueClient = m_MessagingFactory.CreateQueueClient(“YourQueue “);
 //メッセージの送信
 m_QueueClient.Send(new BrokeredMessage ( messagebody));
}

 

これまでの手順は大きく以下の通りです。

 

・エンドポイントURIの生成

・資格情報の作成

・Namespace Managerの作成

・Queueの作成

・メッセージファクトリの作成

・メッセージファクトリからQueueクライアントの作成(Queueの場合)

 

このように、利用を開始するまでに多くの手順が存在していました。

SDK 1.7以降ではこの手順が簡略化されています。

以下のコードが新たな利用方法で初期化を実行している例です。

 

 //サービスバスの接続文字列を設定

 string SBConnectionString =
“サービス バス 管理ポータルからコピーした接続文字列をここにペースト”;

 // NamespaceManagerの作成
m_NamespaceManager = NamespaceManager.CreateFromConnectionString(SBConnectionString);
 //Queueの初期化
 if (!m_NamespaceManager.QueueExists(“YourQueue”))
 {
  //Queueの作成
  m_NamespaceManager.CreateQueue(“YourQueue “);
 }
//Queueクライアントの作成
 m_QueueClient = QueueClient.CreateFromConnectionString(SBConnectionString, “OrderProcessQueue”);
 //メッセージの送信
 m_QueueClient.Send(new BrokeredMessage ( messagebody));

 

ずいぶんすっきりした感じがしませんか?

ある意味、わずらわしさの原因であったいろいろな「生成物」が必要なくなっています。

新たなステップは以下の通りです。

 

・接続文字列の取得&設定

・Namespace Managerの作成

・Queueの作成

・Queueクライアントの作成

 

この例では、接続文字列を直接ローカル変数として持っています。

それでは、この「接続文字列」はどこから入手するのでしょう?

それは管理ポータルから入手します。

新しいサービス バスのポータルを開き、利用したい名前空間を選択し「アクセスキー」をクリックすると、接続文字列が表示されます。

 


 

この接続文字列は新ポータルになってから表示されるようになっています。

この接続文字列をコピーしてコード中に設定しておけばOKです。

このように、SDKと管理ポータルのUpdateに伴い、サービス バスの利用も簡略化されています。

この機会に、ぜひサービス バスに触れてみてはいかがでしょう?



One comment on “新ポータル+新SDKでサービス バスがより使いやすく

  1. […] ほかにもサービスバスのメッセージを利用する方法がありますが、この方法については過去の記事でご紹介しておりますので、そちらをご参照ください。 […]