MIX11におけるWindows Azureのアップデート

2011年4月14日 | By TatsuakiSakai | Filed in: Micosoft Azure.

現在、米国ラスベガスで開催されているMicrosoft MIX11にて、IE10やWindows Phone 7 “Mango”の陰に隠れて目立たないながらも、Windows Azureに関するUpdateがいくつかアナウンスされています。

基本的には、昨年10月に開催されたMicrosoft PDC10でアナウンスされた内容のUpdateでした。

Windows Azure Team Blogのポストにアナウンスされた内容の一覧が紹介されています。

(4/15 Update:日本語記事もこちらで公開されています。)

・SDKがアップデートされ、昨年のPDC10でアナウンスされたWebデプロイメントが利用可能になります。これでWebロールのデプロイが容易になります。また、デプロイ完了までの時間にイライラしていた人も、これでストレスが軽減されることでしょう。

・アクセスコントロールのV2が正式にサービス提供され(すでに提供済)、新しいアクセスコントロールに対応したAppFabric SDKが近日提供される模様です。ACS V2はActive Directoryとの連携も容易になっていますし、FacebookやGoogle、Yahoo!などのアカウントを使ってシングルサインオンを実現できます。もちろん、Live IDにも対応しています。また、管理ポータルが大幅に改善され、Issuerの作成やRelying Partyの指定、ルールの設定などはすべてポータルサイトで実現可能になります。

・MIXでのアナウンス後30日以内にWindows Azure AppFabric Cacheのサービスが開始されます。早ければゴールデンウィーク明けにもサービス提供が開始されます。これで、アプリケーションの一時的な状態保持やクエリ結果の一時保存など、アプリケーションの高速化に活用することができます。

・新機能として、Windows Azure Traffic ManagerのCTPがアナウンスされました。これは複数のデータセンタに配置されたアプリケーションの間で負荷分散を実現する機能のようです。詳細は調査していますので、このブログで補足をしていきたいと思います。

・Windows Azure CDNにおけるIIS スムース ストリーミング対応のCTPが開始されます。IISスムース ストリーミング エンコードされた動画をストレージアカウントを利用してアップロードすることで、Silverlight 、iOS、Android(ハニカム)へ配信することが可能になります。

また、MSDNサブスクリプション向けのWindows Azure Platformの提供内容が変更になりました。詳しくは、こちらのアナウンスをお読みください。

Ultimateを契約していた人は、Smallインスタンスが750時間/月だったのがその倍の1500時間/月に拡大されます。それ以外にも、今までAzureが使えなかったProfessionalエディションの方々にもXSインスタンスで750時間分の利用が可能になりました。ぜひ、MSDNをお持ちの方はWindows Azureを活用してアプリケーションを開発してみてください。

 


Comments are closed here.